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試製景雲(3) 

小物を取り付け完成です。
カメラの機能をいじってたらこういう写真が撮れました。
面白いので一枚目に。
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カラーだとこんなです。
汚しは入れてません。つやの調整もせず塗りっぱなしです。
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日の丸はデカールを使いました。
ファインのデカールは台紙からはがれるまで時間がかかりますがモールドへのなじみはすごくいいです。
二枚重ねてるのにスジボリが埋まりません。デカールの上からスミ入れが出来ます。飛燕の大判デカールを貼った時も貼りやすかったのを思い出しました。
以下4枚拡大できます。
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keiun25.

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下面にはハイブリッド塗りをやってません。前縁の味方識別帯は筆で塗り重ねる際、やっぱり黄色に塗ってしまいました。色が少なくて面白くないなぁと思ったためです。実機では下面色の塗り残しだと思います。
写真だと黄色は色が飛んで筆目が分かりませんね。拡大できます。
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プロペラはスピナーの根元側部品に段差が見られます。少し小さいようです。直してませんでした。写真では目立たないほうを写してます。
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機首部のアップです。
キャノピー内が少し汚れてました。操縦員席はよく目立つのでシートベルトを追加してもいいかもしれません。側面の窓は隙間が目立ちますね。断面の反射も目立つし。
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パネル毎の塗りわけはもっと色を使ったほうがよかったですね。正面から見ると意外にスマートです。
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方向舵や昇降舵、補助翼の羽布部は一段明るい色で統一してあります。
実際は搭載されませんでしたが、胴体後部側面の集合排気菅部分に排気タービンがつく予定だったそうです。
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景雲は面白い形をしてて垂直尾翼はやや前傾気味な上に右に角度を振って取り付けてありました。この方向から見るとそれがよくわかります。
上面のルーバーは胴体内にこもる熱を逃すためのものでしょう。景雲は排熱にかなり問題があったようで、試作1号機は地上運転中エンジンを焼きつかせてしまい飛行不能になってしまいました。
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胴体内はエンジンでスペースがないため主翼にインテグラルタンクを設けてあります。キットでは燃料タンクの蓋が浮き彫りで再現してありました。
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翼端灯はクリア化されてなかったので塗装で再現してあります。黒を塗り、カバーに光があたったときどう見えるかを考えながら銀を点置きしてその上にクリアカラーを厚く塗ります。この塗り方は以前モデルアートで紹介されてたのを真似たものです。
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書き忘れてましたが前輪式の機体なので機首に結構錘を入れないと尻餅をつきます。前脚が細いので折れそうです。

双子式のハ70を積み高高度を高速で強行偵察する異色の陸偵景雲は結局完成しませんでしたが、こうやって模型を作ってみると双発機だけあって結構大きいです。見た目は単発機に見えるのでそんなに大きくなさそうなんですけどね。
同じように双子式エンジンを積んだため双発に見える4発機のHe177もレベルのいいキットがあるので横に並べてみたいです。
並べるっていってもMPMのはでかいし作るの大変だから作りません。Hs293誘導爆弾付きが出るとは…。フリッツX付きも出るんだろうか。買うの早まったなぁ。
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[ 2007/03/21 06:06 ] 試製景雲 | TB(0) | CM(0)

試製景雲(2) 

塗装に入りました。
いつものようにスジボリに沿って黒を吹いてます。
特に意味はないです。
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下面が黄色なので下地を白でつくります。隠蔽力の高いガイアカラーを使いました。
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箱絵の色も柿のように真っ赤なので下面色にはサファリオレンジを使用。でもこんなオレンジ色は仮規117では「赤色」(B1~B4)の部類なのでキットの指定は疑問です。
練習機や試作機は昭和17年8月の軍用機味方識別に関する陸海軍中央協定で黄色と定められてるので、箱絵のように「赤色」に見える色はないんじゃないかと。今回は東海道線みたいな箱絵の色で仕上げてます。
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黄橙色を加えて一段明るくした色を重ねてます。
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上面色にはこれもガイアから出てた零戦色セットの緑色(たぶん仮規117の緑色D2)を使いました。せっかく買ったのに使わないのはもったいないですし。でもグンゼの暗緑色とたいして変わりません。薄松葉色を加えてもう一段明るく調色したものを重ねてありますがよくわかりませんね。
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プロペラの先端警戒線と根元の銘板はデカールが用意されてないので先に黄色を塗ってからマスキングしておきます。色はスピナーとも赤褐色です。実機写真を見るとスピナー先端に穴が開いてたのでこの後開けました。
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各脚カバーはどれも薄く成型されてるので色が透けないよう暗色を塗っておきます。緑がまだエアブラシのカップ内に残ってたので吹いてます。
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脚収容庫、カバー裏とも無塗装なので銀です。
72だと脚収容庫が浅いキットが多いのですがこのキットはちゃんと深さがあっていいです。
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ハイブリッド塗りというのを試してみようと、平筆でさらに明るく調色した緑を塗り重ねてます。パネルラインごとに色を少しずつ変えてみました。ガイアの緑に薄松葉色、ロシアングリーン1を加えたものを使ってます。
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デカール貼り前の状態です。
前縁の味方識別は下面色の塗り残しなんじゃないかと考え同じオレンジにしてます。色まで塗った機体は1号機しかなかったようですが、機首に防眩塗装がないのが気になります。写真で確認しても塗られてないようです。景雲は機体の整備完了が20年4月末なのでこの時期の試作機はもうやめてたのでしょうか。戦後撮影された烈風一一型試作3号機(A7M2、ハ43搭載型)の機首にもないようですし。ただしこの烈風は写真の見ようによっては防眩塗装はあるようにも見えます。
ここからちょっとわき道にそれますが、この烈風試作機、機体製造番号302号機(A7M2試作3号機)の機体自体は19年の5月6日に完成。この時期はまだ全面黄色で防眩塗装はありでしょう。19年の12月26日にエンジン換装指定、誉からハ43へのエンジン換装完了が20年の5月。
機体下面は主翼下の日の丸に白縁が確認できるので黄色だと思います。これも全面黄色だった後に上面に緑をかぶせたのでしょう。だとしたのなら塗り残してたこともありえます。ただ上面緑で下面オレンジの晴嵐のカラー写真では防眩塗装ないんですよね。全面黄色のころはあったのに。
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デカールが乾燥するまで小物のすみ入れをしてしまいます。
緑色の部分には黒とレッドブラウンを混ぜたもの、オレンジの部分にはレッドブラウン単色で入れてます。
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意外と景雲の写真は残ってます。ネットでいくつか見られます。
WarBird Pictures
機首からの写真で下面色と見方識別色に色調差がないのが分かると思います。

[ 2007/03/19 23:46 ] 試製景雲 | TB(0) | CM(0)

試製景雲(1) 

ん?メッサーシュミット?何のことかな?

代打

月曜までなんて間に合いません。
代わりに間に合いそうなところから十の字状態で放置してたファインの景雲を仕上げてしまうことにします。「士」の字にするとマスキングが面倒になる場合があるので、よっぽどあわせが悪くない限り塗装前に水平尾翼は接着しません。


景雲という飛行機は海軍の試作偵察機です。海軍は専用の陸上偵察機を持たないため、陸軍の九七式司令部偵察機を九八式陸上偵察機として使用していました。この状況に不都合を感じていたのか高速で長距離飛行可能な偵察機を試作しますが、景雲はその中の一機です。
この景雲は変わった機構をしていて、ハ70-01という愛知のアツタ30型を二つ並列につなげた双子型エンジンを胴体内に装備、延長軸で機首のプロペラを回し高高度を高速で飛行するという実験的な機体でした。前輪式降着装置、排気タービン、プレッシャーキャビンと技術的にも難しく不急の機体という事で一時、試作機整理対象になりましたが、胴体内にエンジンがある構造上ジェット化するのが容易なため、エンジン換装後攻撃機にも転用するということで何とか開発を続けることが出来ました。
設計は空技廠、総飛行回数は3回で、この手の奇抜な技術を使った機体の例に漏れず戦争終結までに完成しませんでした。
頭につく「試製」というのは海軍軍用機の名称付与様式が防諜上の理由から昭和18年8月に変更され、それまでの年式と機種名の組み合わせでなく名称で呼ぶようになったため、「○○試」(○○年試作発注)としていたものを「試製」に、機体名は新名称付与様式により偵察機は雲の名前からということで「景雲」としています。変更がなければ景雲は18試陸上偵察機となっていたでしょう。


では、製作についてです。放置してただけあって面倒な作業がそのまま残ってました。
このキットは以前ファインモールドがモノクロ箱で発売してたものを値段を安くしてカラー箱で再販したものなのですが、結構前のものなのであわせがあんまりよくありません。胴体下面と主翼に大きな段差が出来てラインがスムーズにつながりません。胴体側にアルテコを盛り付け、主翼下面をかなり削って強引にラインをつなげました。
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機首側もきれいにつながらないのでアルテコを盛ってつなげます。
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ややバリや型ずれが目立つので小物パーツもきちんとペーパーをかけて形を出してやります。プロペラは特に目立つのでしっかり形を削りだします。
景雲は本来2重反転プロペラの予定でしたが、構造が複雑になるため6翅のものに換装されてます。
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機体下面のラジエーター開口部のふちが厚いので薄く削ります。左がキット、右が削ったものです。バックに写ってる機体上面につく中間冷却器の吸気口のふちも薄く削ります。
このラジエーターも本来なら引き込み式にする予定だったそうです。飛行した試作1号機では飛ばすことが優先されたため(景雲はジェット化が前提でまず機体の飛行特性を見るため)引き込み式ではありません。
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冷却用エアスクープのふちも厚いので削ります。ランナーに付けたまま作業すると持ち手になってやりやすいです。
このエアスクープは初飛行時に双子型エンジンであるハ70-01の内側排気管の過熱から煙を吹いたため追加されたものです。
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胴体と主翼上面に隙間が出来ます。零戦のときと同じように隙間にエポパテを擦り込み、はみ出たパテはアクリル溶剤をしみこませた綿棒で拭い取ります。
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拭い取ったところです。硬化後軽くペーパーを当てて表面をならすと完璧です。手元にあった軽量パテでやってます。
胴体側面につく排気管はドリルで穴を深くさらってやり、ふちを薄く削ってあります。
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ようやく塗装直前の状態です。コクピットやキャノピーのマスキングは箱を開けた時点で済んでました。側面の窓は隙間が目立つので何とかしたほうがいいですね。そのままですが。コクピット内もまったくいじってません。
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ファインモールドのキットは合わせは確かに長谷川やタミヤと比べると悪いのですが、考証がしっかりしてるので出来はいいものが多いです。マイナーな日本機や陸軍の戦車をかなりインジェクションキットでそろえてくれたので日本軍ファンにとってはありがたいメーカーです。
だいたいインジェクションで景雲ですよ?カ号や東海なんかも普通なら簡易かレジンキットものでしょう。紫雲と瑞雲出してくれないかなぁ。アオシマとフジミのは駄目なので。
それにこのキットにしても同時期にファインが出してた彗星よりはだいぶマシです。彗星はバリエーション展開のために胴体がバラバラで、さらに部品の幅が足りないとか長さが足りないとか当たり前でしたから。この彗星もカラー箱になって再販されてます。僕は彗星という機体はかなり好きな飛行機なのでモノクロ箱、カラー箱全部買いました。48はこのキットしか選択肢ないですから。でもキットの出来は苦労に見合った雰囲気のいいキットでした。また作ろうかなぁ。
[ 2007/03/16 23:51 ] 試製景雲 | TB(0) | CM(2)