カタツムリのごとき進みですが銀ハゲが終わりました。
一式陸攻の塗装剥げは機体によっては、無塗装なんじゃないかってほどに剥げてますが、二四型ではそこまで剥げた写真を見たことがなかったのでほどほどにしました。
水平尾翼前縁にはカドミウム鍍金がしてあり、他の部位よりも塗装がはげやすいという報告も戦時中に出てるようですが写真と見比べてもそんなに目立って剥げてるようには思えません。

もともと一式陸攻は生産初期には無塗装が基本で、無塗装仕上げの上から緑と茶で迷彩され部隊配備されてたようです。
映画「ハワイ・マレー沖海戦」に出てきた無塗装状態に近いほど剥げた機体は極初期に生産され、耐用時間が過ぎて内地に還納された機体だったのでしょう。下地処理などがなされてないのなら塗料の食いつきが悪いのも当然で上面色があれほど剥げてたのもわかります。
「ハワイ・マレー沖海戦」は戦時中に封切られた戦意高揚映画ですが、今でもレンタルで見ることが出来ます。零戦や一式陸攻、九六陸攻、九七式一号艦攻が出てくるので日本機ファンは必見です。
この映画に出てくる零戦がまた面白い塗装をしてるのでいつか作りたい所です。二一型でカウリングを上面以外機体色で塗りつぶしてる変わった塗装をしてます。
この機体は映画では「B」の符号をつけてますが、正体は霞ヶ浦航空隊所属のカー101号機でしょう。この変わった塗装機は他に103号機がありますが、102号機、104号機以降は通常塗装に戻ってる所がまた変わっています。
この機体の写真は世傑55号零戦11-21型、モデルアート刊「日本海軍機の塗装とマーキング戦闘機編」に鮮明な写真が載ってます。
101号機を正面から写した写真だと主翼前縁の識別帯も赤のように見えます。でも103号機は黄に見えるという不思議さ。そして103号機は通算326号機以前の生産機で101号機より古い生産機だったりします。
同時期の同航空隊内で装備機の形式がこうごちゃごちゃなのは、霞ヶ浦空が練習航空隊なので還納機で編成されてるからなんでしょうね。
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