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強風 


レオナルドで買った箱なしのタミヤ1/48強風を作ろうと、厚みの目立つ座席の縁を削っていました。
強風01

座席のふちの形が不自然だったので、見なきゃ良かったんですが資料を見みると、このキットの座席は紫電改のモックアップ写真から作ったようで強風のものとは微妙に違うことがわかりました。

資料を見たついでに強風について写真を眺めてて気づいたことを忘れないうちにメモしておこうと思います。
塗装パターンの乏しい強風をそのまま作ってもつまらないので、何か変わったネタがないかと調べてみると、十五試水戦(後の強風)増加試作機がキットからの変更点が少なく、簡単に出来そうに見えました。
変り種というと、長谷川から72でキットの出ている試作一号機は、量産機と違い2重反転プロペラと前傾したアンテナ柱を持ち、主翼のフィレットもついていない機体で、再現するならけっこういじらないといけないのですが、試作機2機の後に作られた増加試作機6機では、後の量産機との変更点が前傾しているアンテナ柱のみで、全体がオレンジなだけの機体だと思い込んでいました。
しかし、実機写真をよく見てみると増加試作機にはカウリング上部先端に気化器空気取り入れ口が開口していて、これを再現するためにはヒートプレス(型作ったりめんどくさい)でインテークを増設しないといけないことがわかり断念しました。
参考
新・日本機考 海軍機編4
上記サイトの増加試作機部分彩色写真は世傑No.53強風、紫電、紫電改(最近出たほうじゃなくて古いほう)の26ページに載っています。

この空気取入れ口は量産機では試作機と同じようにカウリング内部へと移され、外部からは確認できなくなりますが、カウリングを再設計してスピナーを小型化し、単排気管に変更した後期生産型でまたカウリング先端に復活、とされています。
しかし、アメリカに現存する川西562号機では大型スピナーに旧型カウリングの機体ですが、カウリングとスピナーの間に取り入れ口が開口しているのが確認できます。この形でも気化器の空気量が不足だったためにカウリングを再設計したんでしょうね。
また、キットでは省略されていますが、強風は主翼下面に埋め込み式の爆弾架を持っています。解説書等では60キロ爆弾を両翼に1発づつの2発搭載可とあります。
この爆弾架は形態的には紫電のものと類似のものでしょうが、実機の写真を見ると爆弾の弾体ゆれ止めが紫電のものと同じように大きく、250キロ爆弾にも対応しているように見えます。(紫電の爆弾架は250キロ爆弾まで対応)
実施はされませんでしたが、強風での特攻も計画されていたことから、強風には25番爆弾2発の運用能力はあったんじゃないかと思われます。


[ 2008/06/01 01:00 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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