ずいぶんたちましたが、スカイクロラ観てきましたよ。2回も。
小説が駄目だった自分にとっては、映画はえらく面白かったです。
わかりやすく作ってる割にはちゃんと押井節満載でしたし。
いまさら映画の内容を語るのもどうかと思うので、空戦シーンの感想だけ。
体当たりしすぎ。
物語後半の重爆迎撃戦でのラウテルン社戦闘機隊は、震天制空隊なんじゃないかってぐらいに体当たりで撃墜してました。
XB-35みたいな重爆落としたの全部体当たりだったと思います。
で、劇中では形がはっきりわかる機体は散香とスカイリィぐらいだったので設定集買いました。

ラウテルン側の戦闘機が1種漏れてる以外は各機体2ページ以上載っていて、値段分は見ごたえのある設定集です。
ラウテルンの重爆は劇中だとランカスターみたいに見えましたが、設定だと側面形はウェリントンにランカスターを継いだような珍奇な機体でした。

ロストックの中爆はXF-12に似てます。劇中では機首のアップばかり印象に残ってて(パンフにも載ってた)全体形がよくわかりませんでした。

この映画の機体で僕が一番気に入ったのは泉流ですね。これだけ強力にドイツ臭がします。というかロストックはぜんぜんドイツじゃないですよ。泉流だけがドイツ機です。

どうみてもFw189にJu388の機首くっつけた機体です。これがんばればキットの寄せ集めで作れそうな気がします。苦労はしそうですが。
散香との比較に日本機の中で一番嫌いですが買ってしまいました。

以前買った頃に比べて値段が倍くらいになってる気がします。
震電は過大評価されてるから嫌いです。あと高校の頃にいた、九州飛行機関係者の孫で震電信者がアレだったのも嫌いになった原因な気がします。
ハセガワのキットは古いキットなのでモールドは凸ですが、プロポーションはしっかりしてますし、細部もシャープなので今のレベルでも十分通用する好キットです。
72でもこのキットを縮小したみたいのが出てます。こっちは90年代に出たキットなのでスジボリです。
仮組みするだけのつもりがスジボリまで済ませてしまいました。

ちゃんと作るなら量産機仕様に直そうかと考えています。
ペラを4枚に減らして増槽追加するくらいですけど。
かなり実験的な性格の機体ですが、一応、昭和20年度の戦闘機生産計画には震電の名前がありますから、試験の結果次第では海軍も生産する気はあったみたいです。
それにしても散香はぜんぜんドイツ機っぽくないです。ドイツなのは増槽とフットペダルだけなんじゃないでしょうか。操縦棹なんかイギリス機みたいだし。ペラもマーキングが英国臭い。