今回は機首前面の武装と機銃についてです。
作ろうとしているフィンランドのJu88には、ゴンドラにMGFF20ミリ機銃が追加されているので素のゴンドラ前面パーツを加工しなければいけません。

今回は写真多いです。以下続き。
まずはMGFFの装備法をみていきたいと思います。
現地改修での荒っぽい装備法で機首の平面ガラスをぶち抜いて装備しています。
隙間風が寒そうですが、機銃手は爆撃照準機を撤去して寝そべって撃っていたのでしょうか。

もうちょっと丁寧なゴンドラ前面に装備した例。今回作るタイプです。
これはどうやって撃ってたのか不思議ですが、コクピットの床をくりぬいてゴンドラとつなげていたとしか思えません。固定でもないので、そうしないと撃てないと思います。

工場で完成の時点で最初からMGFFが組み込まれているのがA-14型です。上記の発展型で、こういうしっかりとした作りのゴンドラ前面武装になります。
爆撃照準窓に現地改修型にはない空薬莢排出シュートがついているのが確認できます。

これは変り種で、機首にMGFFを追加してゴンドラ前面にはMG81Z、後面にもMG81Zを装備した重武装タイプ。
よく見るとゴンドラの横にピトー管が移設されているのと、機首の側面窓内側に装甲版が貼ってあるのがわかります。

と、いろいろ見てきましたが作るのは2番目のタイプなのでゴンドラ前面を削り、プラ板を貼って整えます。
爆撃照準窓の形も変わっているのでスジ彫りも直しておきましょう。
ちょっと前方に厚くなっているのであとで直しておきます。

次は機銃で、何か流用できそうなものがないか漁ったらにいろいろ出てきたので、簡単に72ドイツ旋回機銃の比較をしてみます。
まずは20ミリ機銃です。
ドイツ機が主に装備した20ミリ旋回機銃は散々出てきたMGFFとMG151/20の2種類になります。
マウザー(読みの違いでモーゼル)MG151/20は固定機銃としてモーターカノンやガンポッド、Fw190の翼内武装に使用されているのが有名ですが、銃架に乗せて旋回銃としても使用されています。日本陸軍が三式戦の武装として輸入したマウザー砲としてもおなじみです。
エリコン(イカリヤ)MGFFはBf109Eの翼内武装に採用されていますが、こちらも各種爆撃機や輸送機に旋回機銃型が搭載されてますね。
正確にはMG151/20が使用した炸薬量の多い弾薬を使用できるように改良したMGFF/Mというタイプです。
写真の機銃は、上からレベルHe177のMG151/20、ハセガワHe111のMGFF/M、参考用に同じMGFF系の旋回銃である日本海軍の九九式一号20ミリ旋回機銃で、ハセガワ一式陸攻二四型のものです。
高初速のMG151/20の銃身の長さが目を引きます。銃身の上に生えてる枝は照準機V43/L151Aで、これはこのパーツが機首ゴンドラ銃座のものなのでついています。
MGFF/Mは固定銃タイプを銃架に乗せて使用する例もあります。

次に13ミリ機銃のラインメタルMG131です。軽量大威力の優秀銃で1941年頃からほとんどの機種に搭載されています。Bf109Gの機首ボイレがこの銃の弾倉をクリアするためについたのはあまりにも有名です。
MG131は日本海軍においてコピー生産(見取り生産とあるので無断コピー)されており、二式旋回機銃一型として採用されています。開発生産に大変苦労したようであまり搭載されて例はないのですが、スミソニアンに現存する晴嵐には搭載されています。
写真は上からイタレリDo217、ハセガワJu88、レベルHe177、参考用タミヤ晴嵐。
イタレリのものはわかりづらいのですが、旋回機銃用の反射式照準機Revi16Aが一緒に造形されています。
タミヤ晴嵐の二式13ミリ旋回機銃は、ブローニングのコピーである三式13ミリ旋回機銃と混同して造形されてしまっていて、機関部がブローニングのような角型になってしまっています。
ちなみにブローニング系の三式13ミリ機銃は固定銃としても採用されており、零戦五二型乙、丙に搭載されています。

今度は7.9ミリでラインメタルMG15です。
主に大戦初期の機体に搭載された鞍型弾倉を持つ旋回機銃です。
日本軍でも陸軍では九八式旋回機関銃、海軍では一式七粍九旋回機銃一型として採用されています。陸軍は正規のライセンス生産ですが、海軍は無断コピーの見取り生産です。弾倉のばねを作るには日本の冶金技術が未熟で苦労したといわれています。
上からハセガワ屠龍、ハセガワHe111。弾倉をつけた機銃を裏返して写真にとっていますが、屠龍の九八式のほうはちゃんと弾倉が鞍型になっています。
下二つは次に解説するMG81Jを2連装にしたMG81Zで上がJu88、下がHe111。

7.9ミリでもこっちの方は型の新しいラインメタルMG81Jです。
給弾機構をベルト式にして発射速度を向上させていてます。Ju88A-4が搭載した7.9ミリはほとんどこっちに換装されています。
上からイタレリ、レベル、ハセガワ(Ju88)、ハセガワ(He111)。
イタレリのものは巨大すぎます。レベルのはどれもほんとによく出来てますね。
まずはMGFFの装備法をみていきたいと思います。
現地改修での荒っぽい装備法で機首の平面ガラスをぶち抜いて装備しています。
隙間風が寒そうですが、機銃手は爆撃照準機を撤去して寝そべって撃っていたのでしょうか。

もうちょっと丁寧なゴンドラ前面に装備した例。今回作るタイプです。
これはどうやって撃ってたのか不思議ですが、コクピットの床をくりぬいてゴンドラとつなげていたとしか思えません。固定でもないので、そうしないと撃てないと思います。

工場で完成の時点で最初からMGFFが組み込まれているのがA-14型です。上記の発展型で、こういうしっかりとした作りのゴンドラ前面武装になります。
爆撃照準窓に現地改修型にはない空薬莢排出シュートがついているのが確認できます。

これは変り種で、機首にMGFFを追加してゴンドラ前面にはMG81Z、後面にもMG81Zを装備した重武装タイプ。
よく見るとゴンドラの横にピトー管が移設されているのと、機首の側面窓内側に装甲版が貼ってあるのがわかります。

と、いろいろ見てきましたが作るのは2番目のタイプなのでゴンドラ前面を削り、プラ板を貼って整えます。
爆撃照準窓の形も変わっているのでスジ彫りも直しておきましょう。
ちょっと前方に厚くなっているのであとで直しておきます。

次は機銃で、何か流用できそうなものがないか漁ったらにいろいろ出てきたので、簡単に72ドイツ旋回機銃の比較をしてみます。
まずは20ミリ機銃です。
ドイツ機が主に装備した20ミリ旋回機銃は散々出てきたMGFFとMG151/20の2種類になります。
マウザー(読みの違いでモーゼル)MG151/20は固定機銃としてモーターカノンやガンポッド、Fw190の翼内武装に使用されているのが有名ですが、銃架に乗せて旋回銃としても使用されています。日本陸軍が三式戦の武装として輸入したマウザー砲としてもおなじみです。
エリコン(イカリヤ)MGFFはBf109Eの翼内武装に採用されていますが、こちらも各種爆撃機や輸送機に旋回機銃型が搭載されてますね。
正確にはMG151/20が使用した炸薬量の多い弾薬を使用できるように改良したMGFF/Mというタイプです。
写真の機銃は、上からレベルHe177のMG151/20、ハセガワHe111のMGFF/M、参考用に同じMGFF系の旋回銃である日本海軍の九九式一号20ミリ旋回機銃で、ハセガワ一式陸攻二四型のものです。
高初速のMG151/20の銃身の長さが目を引きます。銃身の上に生えてる枝は照準機V43/L151Aで、これはこのパーツが機首ゴンドラ銃座のものなのでついています。
MGFF/Mは固定銃タイプを銃架に乗せて使用する例もあります。

次に13ミリ機銃のラインメタルMG131です。軽量大威力の優秀銃で1941年頃からほとんどの機種に搭載されています。Bf109Gの機首ボイレがこの銃の弾倉をクリアするためについたのはあまりにも有名です。
MG131は日本海軍においてコピー生産(見取り生産とあるので無断コピー)されており、二式旋回機銃一型として採用されています。開発生産に大変苦労したようであまり搭載されて例はないのですが、スミソニアンに現存する晴嵐には搭載されています。
写真は上からイタレリDo217、ハセガワJu88、レベルHe177、参考用タミヤ晴嵐。
イタレリのものはわかりづらいのですが、旋回機銃用の反射式照準機Revi16Aが一緒に造形されています。
タミヤ晴嵐の二式13ミリ旋回機銃は、ブローニングのコピーである三式13ミリ旋回機銃と混同して造形されてしまっていて、機関部がブローニングのような角型になってしまっています。
ちなみにブローニング系の三式13ミリ機銃は固定銃としても採用されており、零戦五二型乙、丙に搭載されています。

今度は7.9ミリでラインメタルMG15です。
主に大戦初期の機体に搭載された鞍型弾倉を持つ旋回機銃です。
日本軍でも陸軍では九八式旋回機関銃、海軍では一式七粍九旋回機銃一型として採用されています。陸軍は正規のライセンス生産ですが、海軍は無断コピーの見取り生産です。弾倉のばねを作るには日本の冶金技術が未熟で苦労したといわれています。
上からハセガワ屠龍、ハセガワHe111。弾倉をつけた機銃を裏返して写真にとっていますが、屠龍の九八式のほうはちゃんと弾倉が鞍型になっています。
下二つは次に解説するMG81Jを2連装にしたMG81Zで上がJu88、下がHe111。

7.9ミリでもこっちの方は型の新しいラインメタルMG81Jです。
給弾機構をベルト式にして発射速度を向上させていてます。Ju88A-4が搭載した7.9ミリはほとんどこっちに換装されています。
上からイタレリ、レベル、ハセガワ(Ju88)、ハセガワ(He111)。
イタレリのものは巨大すぎます。レベルのはどれもほんとによく出来てますね。