
をもらったのでさっそく組んでみました。
ハセガワの72新キットを組むのは久しぶりです。
以下感想を。
まずHe111では運河気味だった筋彫りが変わり、いつものハセガワタッチに戻りました。
細かい部分ではスケールに見合った繊細な彫刻や表現が施されていてかなり良いです。

コクピット内部もしっかりとモールドがあります。サイドコンソールもちゃんと彫刻されてましたし、無線機なんかも別パーツ化されててきちんとしたものになっています。以前にハセガワが72で爆撃機をたくさん出してたころに比べると格段に内装を再現してるので驚きました。
その当時のキットは、コクピットは何もモールドのない計器板とあやふやな形の座席、操縦竿くらいしかパーツ化されておらず、もちろん側壁はのっぺらぼうでした。それに比べるとかなりの進化です。

細かく見れば足りないものもあるでしょうが、72でこれだけ再現してれば十分でしょう。キャノピーをつけたら枠だらけなので大して見えなくなりますし。
バリエーションを多く出すために(A-5、A-17、C、G6、はほぼ確実でしょう。188やD、S、Tは出せそうですが売れなそう。胴体を伸ばしてるG-10、Hは厳しそうです)やたらと分割されてますが、パーツの合いは問題なく、さくさくと作業は進みます。ナセルの付け根(T1、T2)、翼端(B1、B2)に少し隙間が出るくらいでパテもいらないでしょう。抜き方向のモールドが甘くなるのはいつものことなので、胴体上面のモールドは彫り直さないとだめです。
良いキットなんですが、どうしても気になったのが操縦士席のふちの厚さと、プロペラの厚さです。このキットは操縦士席が3種類から選べるのですがどれもふちが厚く、いくら防弾鋼板だからといってもちょっと無理があります。72には手を入れないことにしてるのですが、内側からナイフと彫刻等で削り込みました。

でもベルトは面倒なのでつけません。
プロペラも形状はいいんですが、厚みがありすぎて飛びそうもないので裏側を削って薄くします。このときブレード断面を気にしながら削るといいと思います。キットでは裏側がなぜか膨らんでるので。VS11は木製ブレードなのでわざともったりさせたのでしょうか。

上が削ったもので、下が未処理のものです。この写真じゃよくわかりませんね。
作業を始めたその日のうちにここまで進みました。

組み上げてみると、エンジンナセルの太さや胴体後部の丸みなんかがイタレリよりもよくなってて、さすが新キットといったところです。上半角がつきすぎてる気もしますが気のせいでしょう。
買ってないのでわからないんですが、He111も内装や細部はこのキットレベルなんでしょうね。運河じゃなきゃなぁ…。
次はB26らしいのですが、Do17も出してドイツ爆撃機の穴を埋めてほしいです。モノグラムのは主翼がだめなので。