ベルガダラスは収拾がつかなくなってきたので無期限延期ということで勘弁してください。
というわけでこれに手をつけ始めました。

タミヤの1/48メッサーシュミットBf109E-4/7です。
今手に入る48のE型のキットはタミヤとハセガワ、ホビークラフトとありますが、ホビクラは成型がたるいうえに胴体後部形状や垂直尾翼、機首の形が変なので実質タミヤかハセガワの二択になります。
実機の写真や映像には長谷川のほうが似てると思うのですが、組み立て安さや値段でタミヤのほうが決定版でしょう。
ハセガワより10年くらい後発な分、部品分割が良く考えられてて機首下面のカウリングやラジエーターが後から取り付けられるようになってます。ハセガワは胴体や主翼と一体だったので塗りにくかったんですよね。
E-3では無視されていた垂直尾翼の左右非対称なところも直されています。オーバーな凸リベットやごつい細部表現で大戦初期の無骨なドイツ機のイメージにぴったりです。
駄目なホビクラ製メッサーですが、初期のB、C、D型はホビクラからしかないので機首だけハセかタミヤに移植するといいかもしれません。アカデミーのD型はホビクラです。
文句なくよく出来てるのでストレート組みなんですが、シートベルトはさすがについてないのでファインモールドのものを追加します。(一応デカールで再現してあるのですが見栄えが悪くて使えません)
肩ベルトはシートの途中から生えてきてるので、シート背中上部に穴を開けて通します。パーツが結構肉厚なので裏側を削って穴を開けます。実機のシートはプレスしたものなので薄く、そのまま穴を開けると肉厚が目立ちます。


ベルトにはあらかじめ折り目をわざとつけて表情をつけます。エッチングをそのままつけると布っぽくなくてどうにもわざとらしくて好きになれません。ファインのエッチングは焼きなましてもやっぱり金属の反発力は残ってて、いつもシートになじませて接着するのに苦労します。もう少し反発の少ない半田みたいにやわらかい素材だとやりやすいのですが。エデュアルドの真鍮色のは素直で使いやすいので材質の問題なんでしょう。
上の写真でピンセットが二本写ってますが、黒いほうはシートベルトを曲げてシートになじませるのに使います。コーティングなしの銀色のほうだと微妙に磁力を持ってしまって、ベルトがピンセットにくっついてしまい使いにくいです。
後ではみ出た瞬着を削り取り、プライマーを塗って仕上げます。
迷っているのがコクピット内部の色です。06で塗るように指示されてますがキット指定の色は正しいのでしょうか。一部の実機写真を見ると、どう見ても防弾板やコクピット内部は06には見えないのと(もちろん06に見える機体もある)、ドイツ博物館の機体は66一色で塗られています(復元機なので必ずしも当時の色ということはない)。このキットの塗装指定はイギリスにある機体のもの(この機体も復元機。キャノピーが違ってたりコクピット側面がグレイグリーンだったりしてかなり怪しい)を参考にしているようですが、コクピット色は複数あったのでしょうか。日本機も従来の機体内部は青竹色説がかなり怪しくなってきているのでドイツ機も疑ってしまいます。
主翼は上面が少しヒケてたのでパテでヒケを消しました。使わなくても良かったかも。

次はキャノピーと胴体です。