細部工作の残りです。
手を入れるところは最低限にすることにしていたため、残った工作部分はエンジンと照準器位でした。
栄二一型は一二型と外見上は減速器覆(ギアボックス)の高さが増したくらいでほとんど変わりません。
キットでは4パーツで再現されていますが、ギアボックスと一体成型されてる点火コードの生えてる大本の部分(名前忘れた。ギアボックスを円状に囲ってる部分)からプッシュロッドが生えてて変なので切り飛ばし、伸ばしランナーで作り直します。
点火コード自体はモーターをばらして取り出した細い金属線を、ピンバイスで開けた穴に植えていきます。本来2本で一組ですが面倒なので1本です。取り回しもいい加減。

栄二一型ではギアボックスが大型化したため、三二型ではカウリングを再設計し、二一型以前の型より大型化しています。なぜギアボックスが大型化したかというと、十三試双戦(後の二式陸偵、月光)のトルク問題を解決するために逆回転の物が必要で、そのための余分なギアが入ってるため大型化しています。(逆回転のものは栄二二型。しかし十三試双戦も途中から栄二二型を使わなくなる)
陸軍向け栄二一型であるハー115は生産性を優先して一二型と同じものを取り付けています。
九八式射爆照準器は予備照門をファインのエッチングに、フィルターと反射板を透明プラ板で作り直してます。
予備照門はキットで一応再現されているので面倒ならデカールで済ますのも悪くないと思います。反射板等はパーティングラインが入るので作り直さないと厳しいですが。

コクピット内部はまったくいじってません。どうせ良く見えなくなりますし。シートの肉厚を薄く削り軽め穴を開け、ファインのベルトを追加したくらいです。内部色は黄緑色系だったようですが、緑の強いものもあったようなので薄松葉色に塗ってしまいました。コクピット色はまだ考えがまとまりません。

計器板はデカールを計器の彫刻の上から貼りました。密着させるのにコツがいりますがこれが一番きれいで精密に見えます。